特別な春が来た。
- Uni Sakura
- 2021年4月5日
- 読了時間: 2分
更新日:2021年7月15日

東京で見る3回目の桜は満開で、忘れていたような暖かい風に春を感じる。 1月から続いた2回目の緊急事態宣言も先月解除された。とはいえ、私たちの生活が通常通りに戻るのはまだ先だろう。 思えば、昨年の春から私たちは顔を常に半分覆い隠す日々を過ごしている。 家にいる時間は増え、人と会う機会は減り、私たちの人生は1年分どこかへ行ってしまったようだ。 私はというと、一時期仕事が休みになり家賃を下げるため引っ越したり、 新しい仕事を探したりジタバタしながらこの1年を過ごした。 引っ越し費用はかかったが以前より家は職場に近くなり、かなり交通費は浮くし体力的な負担も少なくなった。 仕事がなくなった間の数ヶ月の家賃補助の申請の為、市役所に行ったり書類を用意したり大変ではあったが、やらねば他に方法もない。 運良く恵まれた、新しい仕事も特にストレスはなく、コロナウイルスによる影響は特にないのでありがたい。

コロナウイルスによる世界の変化により私の生活も当然変化したが、きっとこれからも変化するたびに適応しなくてはならないと思うと、正直不安と憂鬱だらけだ。
それでも変わることは悪い事だけではない。良いことや転機になりうる事もあるだろうし、
なによりこれが「生きていく」いう事なのだろう。 このコロナ過の1年から学んだことは少なくない。 もし次同じようなことが起こった時、どうしようか。働き方を考えなければ。とか、超現実なこと以外にも、どれだけ自然に癒されていたか、友達との時間に助けられていたか、 それでも1人でいる時間やっぱ好きだなとか。 今までの生活や、生きてることって当たり前じゃなくて、時間も限られてて、めちゃくちゃ大切なんだったわ。なら、やっぱ絶対悔いないように毎日を過ごしたいよねとか。 みんなは何を思ったんだろう。
それでも私たちは生きなければならなかった。
緊急事態宣言関係なく仕事に行かなければならなかった。
満員電車に乗らなければならなかった。
愛する人と離れなければならなかった。
仕事を辞めなければならなかった。
チャンスを棒に振らなければならなかった。
一生の思い出を作る機会を逃さなければならなかった。
大切な人を失わなければならなかった。
命を諦めなければならなかった。
だからきっと、
いま私たちが見ているこの桜は特別だ。

全ての人の想いを乗せて、花よ開け。
風よ、悲しみと悔しさを吹き飛ばせ。
そしてまた新しい日々と命のように、緑よ芽ぶけ。
私たちの背中を押してくれ。
Uni sakura
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